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進化したクラーク記念国際・新岡の「千手観音投法」 夏の甲子園 - 毎日新聞

【クラーク記念国際-前橋商】千手観音投法で力投するクラーク記念の先発・新岡=阪神甲子園球場で2023年8月8日、中川祐一撮影 拡大
【クラーク記念国際-前橋商】千手観音投法で力投するクラーク記念の先発・新岡=阪神甲子園球場で2023年8月8日、中川祐一撮影

高校野球・夏の甲子園1回戦(8日)

 ○クラーク記念国際(北北海道)7―1前橋商(群馬)●

 自身3度目、エースとしては2度目の甲子園。クラーク記念国際の右腕・新岡歩輝は「千手観音投法」と呼びたくなる3パターンの投球フォームに加え、8種類の変化球、プレートを踏む位置まで投球ごとに考えていた。「捉えられない自信がある」と胸を張る投球術。毎回の10安打を浴びながらも1失点で完投した。

 例えば、同点の四回2死二塁のピンチ。前の打席で安打を打たれた前橋商の庭野涼介に対して、変幻自在の投球を見せた。「相手の雰囲気を見ている」とプレートを踏む位置を三塁側か一塁側か、1球ずつ考えて決め、アンダースローでの投球も交えた。豊富な球種を投じ、最後の6球目はスリークオーターから投じた141キロの外角直球で空振り三振に。「(投げるたびに)ボールの見え方が違う」と庭野を戸惑わせた。

 投手を始めた中学時代、当初はアンダースローだった。そこから徐々に腕の高さが上がっていった。「工夫しないと九回まで持たない」と新岡。この試合の六回には初めて公式戦でナックルも投じた。

 北北海道勢としての初戦敗退を10連敗で止め、クラーク記念国際としても春夏通じて甲子園4回目の出場で初勝利。佐々木啓司監督に駒大岩見沢(北海道)時代も含め「昭和」「平成」「令和」の3元号勝利もプレゼントし、「結果で恩返しできた」と喜んだ。

 2回戦では高校通算140本塁打を誇る佐々木麟太郎を擁する花巻東(岩手)と対戦する。中学時代に対戦した経験もある新岡は「攻めるところは攻めて逃げないようにしたい」と強気を誓う。輝きを見せた1回戦同様、進化した投球術を駆使し、立ち向かう。【藤田健志】

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