パドレスのダルビッシュ有投手(37)が「打倒ドジャース」を誓った。28日(日本時間29日)、自身の音声配信サービス「stand.fm」でファンからの質問に肉声で応答。今年3月のWBCで共闘した大谷翔平投手(29)と山本由伸投手(25)への思いを語った。ともに同地区の宿敵ドジャースへ移籍したことを「すごく悲しい」と話す一方、「燃える」とメラメラ。パ軍入りした松井裕樹投手(28)とのコンビで1600億円補強を果たしたライバルに挑む。

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リラックスしたオフ期間ならではの、ダルビッシュらしい、歯に衣を着せない「フリートーク」だった。この日午後、サンディエゴの自宅から久しぶりに音声配信サービスでファンと交流。多岐にわたる質問にも、ざっくばらんに、ジョーク交じりに本音を語った。

ド軍入りが決まった大谷とは、シーズン終盤の故障後やMVP獲得時、移籍決定の際などに互いにメッセージを交換。代理人事務所が同じ山本とは、交渉開始前にサンディエゴの自宅で再会。移籍先決定後、山本から連絡があったことなどを明かした。その2人が同地区の宿敵ド軍入りしたことについては「すごく悲しい」と、思わず本音(?)を吐露。自ら在籍した経験もあるだけに「ド軍の良さは分かっている。だから倒したいですし、いつも燃える。(決定時は)正直、力が抜けた。でも松井(裕樹)君と頑張ります」と、あらためて「打倒ド軍」への意欲を見せた。

来季から同僚となる松井とは、本拠地ペトコパークを訪れた際、松井の夫人で女優の石橋杏奈とも直接あいさつ。日本ハムの後輩でもあり、米移籍を目指す上沢とは、サンディエゴで、すしランチをともにしたことも明かした。

ダルビッシュ自身は昨季終盤、右肘痛で戦列を離脱したものの、その後は順調に回復。すでにブルペンで投球練習を再開しており、数日前には時速94マイル(約151キロ)をマークするなど、「快調です」と明るい口調で現状を報告した。

来季は巨大戦力となったド軍の対決が注目を集めるだけに、対抗意識は十分。3月20日の韓国での開幕戦を皮切りに13試合が組まれている。「今こそ、みんなパドレスファンになる時ですよ」。アンチ・ド軍ファンの合言葉でもある「Beat LA!(LAをやっつけろ)」が日本でも広まることを願っていた。