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テニス 全仏オープン 車いすの部 小田凱人が17歳で最年少優勝 - nhk.or.jp

小田凱人選手が強さにこだわるのには、特別な理由があります。かつての自分のように病気と闘う子どもたちの支えになりたいという思いがあるからです。

小田選手は9歳のときに、左足に骨肉腫が見つかり車いすの生活になりました。つらい闘病生活に勇気と目標を与えてくれたのがロンドンパラリンピックで戦う国枝慎吾さんの姿でした。

小田選手は「入院中に刺激を受けたのが国枝さんがプレーする車いすテニスで、それがモチベーションになって、リハビリも頑張れたし、すごく救われた感覚があった。何かを頑張ってみようという気持ちに車いすテニスに出会ってなったので、自分もそういう人になりたい」と話しています。

去年の全仏オープンで国枝さんは自身通算8回目の優勝を果たし、四大大会のシングルスでは歴代最多の28回制覇するなど、前人未到の記録を打ちたててきました。

小田選手は今回の全仏オープンで四大大会初制覇を果たし、理想の姿にまた一歩、近づきたいと考えています。

小田選手は「去年初めて出場したグランドスラムが全仏オープンだったので、一番思い出深い大会で、全仏オープンでこそ勝ちたいという思いは、ほかの大会よりもすごく強い」とまっすぐな目で話し、こう力強く答えました。

「10代の人たちに一番僕のプレーを見てほしいし、何か伝えられるものがあると思うので、そういった意味でやっぱり子どもたちには絶対見てほしい。より勝ちたい気持ちがいつも以上にあるので、それを本当に達成できれば、かなり理想のヒーロー像に近くなるんじゃないか」

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