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夏の甲子園優勝の元主将、中学同級生から「金を運ぶ仕事」…「強盗とは思わなかった」 - 読売新聞

 千葉県内で住宅に押し入り、住人に重軽傷を負わせたなどとして、強盗致傷などの罪に問われた東京都町田市、無職千丸ちまる剛被告(21)の裁判員裁判の公判が27日、千葉地裁(坂田威一郎裁判長)であり、被告人質問や証人尋問が行われた。

 千丸被告は2017年夏の甲子園で花咲徳栄高(埼玉県加須市)が優勝した時の野球部主将。大学進学後、約半年で野球部を退部した理由を弁護人から問われると、「コンクリートの上で正座をさせられて説教を受けたり、火の付いたたばこを押し当てられたりといった先輩からのしごきが毎日あったため」と答えた。

 犯行グループに加わった動機については「大学中退後に中学の同級生から『人のいない家からお金を運ぶ仕事がある』と誘われた」と説明。「強盗をするとは思わなかった」と述べた。

 この日は、花咲徳栄高の岩井隆監督が情状証人として出廷。事件前、千丸被告から退部の相談があり、「まずは耐えろ」と伝えたといい、「あの時もう少し寄り添っていれば、こんなことにはならなかったと思う」と語った。千丸被告が社会復帰した際には支援していく考えも明らかにした。

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