一般選考で選考委員が最も頭を悩ませたのは、近畿の5、6校目だった。昨秋近畿8強に加え、近畿王者の智弁学園に善戦した滋賀学園も含めて検討。最後は近畿地区予選の戦い方も含めて審議し、ともに県1位の戦績も考慮されて神戸国際大付、天理が選ばれた。

東北は、柴田が満場一致で花巻東との接戦を制した。決勝は大敗も、エースが1週間500球以内の球数制限で先発できず。その事情を踏まえた上で、3県の1位校を撃破した戦いぶりが評価された。

関東・東京の最終選出は東海大相模で決着。経験豊富な投手を擁し、バントの巧みさも含めて多彩な攻撃力も持つ総合評価で、日大三を上回った。中国・四国の5番目には鳥取城北が滑り込んだ。中国王者の広島新庄を苦しめた試合内容が評価され、チームとしてもライバル小松を上回った。

21世紀枠は東から八戸西、西から東播磨を選出。地域を問わない3校目以降はまず具志川商が選ばれたが、4校目は三島南と富山北部・水橋のいずれかを巡って激論に。最後は決選投票となった。連合チーム初の出場は次回大会以降に持ち越されたが、富山北部・水橋のチーム力が選考委員の心を捉えたのは間違いない。

選考経過説明では多くの好投手の名前が挙がった。中でも中京大中京の畔柳、市和歌山バッテリーらについては選考委員長が熱のこもったプレゼンテーションを行い、期待の大きさをうかがわせた。【堀まどか】

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