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「ママ助けて」何度もSOS 心愛さんの死、悔やむ親族―公判で明らかに・千葉 - 時事通信ニュース

「ママ助けて」何度もSOS 心愛さんの死、悔やむ親族―公判で明らかに・千葉 - 時事通信ニュース

2020年03月19日13時19分

栗原心愛さんが書いた手紙(遺族提供)

栗原心愛さんが書いた手紙(遺族提供)

 千葉県野田市の小学4年栗原心愛(みあ)さん=当時(10)=を虐待死させたとして、傷害致死などの罪に問われた父勇一郎被告(42)。公判では心愛さんが壮絶な虐待に直面し、何度も助けを求めていたと指摘されていた。

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 「ママ助けて」。勇一郎被告が撮影した動画には、心愛さんが母親(33)に助けを求める様子や、大泣きする姿が残されていた。バシッとたたくような音や、屈伸をさせられている心愛さんの荒い呼吸も録音されていた。
 心愛さんは複数回にわたり、親族や児童相談所職員らにSOSを出していた。2017年7月、沖縄県糸満市から野田市の被告の実家に引っ越してきた時、心愛さんは被告の暴力を祖母らに打ち明けていた。同年12月、児相が一時保護を解除する際、被告の実家で生活させることなどを条件としたが、被告は18年3月、無許可で心愛さんを自宅へと連れ戻した。
 帰宅してしばらくすると、被告は毎日のように心愛さんを立たせるようになり、あざができると学校を休ませていた。被告が撮影した写真には、心愛さんが口を腫らし、手に血のようなものが付いている様子が記録されている。
 数カ月後、心愛さんは母親の手を借りて自ら祖母に連絡し、再び被告から離れて暮らすことを求めた。泣きながら被告の実家に来た心愛さんにはあざがあり、頭髪が抜け落ちていた。
 18年末に被告のアパートへ帰って来た心愛さんへの虐待はさらに深刻化し、約1カ月後の19年1月24日夜、心愛さんは死亡した。
 心愛さんが生前に書いた『自分への手紙』では、「未来のあなたを見たいです。あきらめないで下さい」とつづられている。被告は「みーちゃんの未来の姿を自ら見えなくしてしまった」と述べたが、暴行の大半を否定している。

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2020-03-19 04:25:40Z
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