東京オリンピック(五輪)でバスケットボール女子日本代表を銀メダルに導いたトム・ホーバス監督(54)が、男子日本代表の新監督に就任することになった。21日に日本協会が発表した。男子日本代表を率いたフリオ・ラマス監督は退任する。

ホーバス監督が男子チームを指導するのは初めて。10年からWリーグのJX(現ENEOS)でコーチを務めたことを皮切りに、女子の指導に関わり続けてきた。日本代表ではアシスタントコーチなどを経て17年に女子代表監督に就任。スピードと3点シュートを重視した戦略と、厳しい指導で知られる。米国出身で、90年から日本リーグのトヨタ自動車でプレーし、4季連続で得点王となるなど活躍。94年に米NBAホークスに所属したあと、再来日して再び日本リーグでプレーした。

また、女子日本代表の新監督には、アジア杯で暫定的に指揮を執ることになっていた恩塚亨氏(42)が正式に就任した。大分県中津市出身の恩塚新監督は、東京五輪ではアシスタントコーチとしてホーバス監督を支えた。東京医療保健大女子バスケ部の監督も務め、歴史の浅いチームを短期間で全国屈指の強豪に育て上げてきた。