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住宅街にも通学路にも…月に20日、神出鬼没の「移動オービス」 - 読売新聞

住宅街にも通学路にも…月に20日、神出鬼没の「移動オービス」 - 読売新聞

 北海道警が5月に運用を始めた新型の速度違反自動取締装置(オービス)によるスピード違反の摘発が8月末までに30件に上ることがわかった。小型で持ち運びが可能な「移動オービス」と呼ばれるもので、幹線道路だけではなく道幅の狭い生活道路にも設置できるのが特徴。“神出鬼没”の摘発がドライバーの速度違反の抑止につながりそうだ。

 移動オービスは幅約33センチ、高さ約35センチ、奥行き約28センチ。重さは約8キロで簡単に持ち運ぶことが可能で、道路脇に立てた三脚の上に設置する。従来の固定式は幹線道路や高速道路に設置していたが、移動オービスは、道幅が5・5メートル未満の生活道路にも設置できる。道内で昨年に起きた人身事故は9931件だが、このうち生活道路での事故は875件に上り、1割近くを占める。

 移動オービスは固定式と同様、通行車両の速度違反をレーダーで感知すると、違反車両のナンバーやドライバーの顔を自動的に撮影。後日、ドライバーを呼び出して交通切符を交付する仕組みだ。

 道警は5月から移動オービス1台を運用。住宅街の一角や通学路など設置場所を転々と変えながら、1か月あたり20日間ほどのペースで運用している。

 札幌市北区新川の市道は移動オービスが設置された場所の一つ。周辺には小学校や中学校があり、日常的に多くの子供が行き交う。この道路の制限速度は30キロだが、道警によると、幹線道路の裏道として通り抜けるドライバーが多く、倍近いスピードで走る車もいる。だが、移動オービスの設置後は通行車両の速度が落ちているという。

 道警は通行車両のドライバーが移動オービスを目にすることで「いつ設置されるか分からない」と警戒心を抱き、速度を落とすきっかけになっていると分析している。近くの市立新川西中学校の荒島晋校長は「移動オービスが設置されたのは、生徒が登下校する区間なので、事故のリスクが減るのはありがたい」と話しており、移動オービスの設置を歓迎している。

 道警は現在、移動オービスによる摘発ケースを分析中で、ドライバーの速度制限にどの程度、役立ったかなど移動オービスを運用したことによる効果を今年度中にまとめる方針だ。

 道警交通指導課の大田見拓次席は「分析結果をもとに、今後はさらに台数を増やし、交通事故の抑止を進めたい」として、移動オービスの追加配備を検討する。

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2019-09-16 03:03:00Z
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