大坂なおみ、ジョコビッチ失格に自戒「ラケット叩き壊さない…」 - スポーツ報知

◆全米オープン　第７日　▽女子シングルス４回戦　大坂２―１コンタベイト（６日、ニューヨーク・ナショナル・テニスセンター）

　女子第４シードの大坂なおみ（２２）＝日清食品＝は、世界ランク２１位アネット・コンタベイト（２４）＝エストニア＝に完勝し、２年ぶりに８強入りした。

　深夜に及んだ試合で大坂が完璧な勝利を収めた。６度目のマッチポイントを取り切って２年ぶり８強を決めた時、既に時計は０時を回っていた。クールダウンもそこそこに会見場に現れ、「太陽と暑さが好きだから昼間の方がいいけど、センターコートの夜の部は特別だから」と穏やかに笑った。

　試合開始の約８時間前、同じコートでジョコビッチ失格劇が起きた。「寝ていて直接は見ていなかった」というが、自身もいら立ちを態度に出したことは何度もある。「多くの人への注意喚起になったと思う。私はラケットを叩き壊さないようにしないといけない」と自戒した。

　この試合では荒れる心配がなかった。午後１１時開始で「スタートが肝心」と集中を高め、第１サーブ成功率はツアー再開後８試合目で最高の７１％。最大の武器が機能すれば組み立ては楽になり、ブレイクのピンチはゼロだった。おなじみになった人種差別問題に抗議する黒マスクでは、１２年にフロリダ州で射殺されたトレイボン・マーティンさんの無念を訴えた。左太もも裏のテーピングは厚いままだが「決勝に行きたいし、優勝杯を手にしたい」と強い意欲が不安を打ち消す。心の安定を維持できれば、目標達成は難しくない。

　◆８日のテニス放送　ＷＯＷＯＷライブで７時５０分～男女シングルス４回戦、２４時５５分～同準々決勝を生放送

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